2010/04/28

米国輸出管理の「一つの」改革案

すでにご存知の方が多いと思います、が2010年4月20日にロバート・ゲーツ米国防長官が、輸出管理改革案を発表しました。 改革案要旨は以下の通りで、キーワードは「ひとつにする」です。
  • 一つの管理品目リストと規制ユーザーリスト: EARとITARでバラバラな品目リストや規制ユーザーリストをひとつにまとめる
  • 一つのライセンス発給省庁: これも商務省管轄と国務省管轄の別々のライセンスのことを言っています。
  • 一つの違反執行機関: 商務省内の執行機関、税関やFBIなど複数の執行機関
  • 一つのITシステム: これも商務省のSNAP-Rと、国務省のDTradeに分かれています。


実現にはフェーズを3つに分けて順次取り掛かるようです。ただし最終的には連邦議会の承認と法改正が必要なので、そこには時間がかかるでしょう。

でもこの「一つの」管轄省庁、簡潔にして改革する、と大げさにいってますが、これって日本を含めた多くの他国の輸出管理システムはすでにそうだと思いますので、米国のシステムは今までがダメだったわけで、ようやく他国に追いつく試みをスタートさせたと思うのは私だけでしょうか?


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