AEO = Authorized Economic Operator
このAEOステータスの良い点は、もちろん自国での輸出入でのスムーズで迅速な通関がありますが、長期的には他国との相互認証による利点もあげられるでしょう。
現在、日本はニュージーランドと米国とAEOの相互認証を持ち、日本でのAEOステータスはこれら相互認証国でも"respect"されるはずです。ただし、米国のAEOにあたるC-TPATは米国への輸入のみの条件であり、米国からの輸出での条件がありませんので、故に日本での輸入では対象外となる、いわゆる片肺飛行のような状態です。
日本も将来的にはEUやカナダ、シンガポールなどとのAEO相互認証を検討しています。
この際、どこの国にAEO制度があるかがポイントになりますが、これが面倒くさいことに各国によって呼名が違います。WCOの資料によればAEOに相当する制度を持っている国では現在、以下のように呼ばれています。
- EU AEO
- US Customs Trade Partnership Against Terrorism (C-TPAT)
- Canada’s Partners in Protection
- Sweden’s Stair-Sec
- Jordan’s Golden List
- Singapore’s Secure Trade Partnership
- Malaysia’s Customs Golden Client
- Japan’s AEO Programme
- New Zealand’s Secure Exports Scheme (SES) and
- China’s AEO Programme
EUや中国は素直にAEOですが、ヨルダンやマレーシアはパッと見てすぐにはAEOとはわかりませんね。今後、各国のAEOの詳細についても取り上げてみたいと思います。
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