2010/03/01

AEOの世界各国での名称

貿易に携わる人にとって最近の関心事項のひとつにAEOが挙げられると思います。
AEO = Authorized Economic Operator

このAEOステータスの良い点は、もちろん自国での輸出入でのスムーズで迅速な通関がありますが、長期的には他国との相互認証による利点もあげられるでしょう。
現在、日本はニュージーランドと米国とAEOの相互認証を持ち、日本でのAEOステータスはこれら相互認証国でも"respect"されるはずです。ただし、米国のAEOにあたるC-TPATは米国への輸入のみの条件であり、米国からの輸出での条件がありませんので、故に日本での輸入では対象外となる、いわゆる片肺飛行のような状態です。

日本も将来的にはEUやカナダ、シンガポールなどとのAEO相互認証を検討しています。
この際、どこの国にAEO制度があるかがポイントになりますが、これが面倒くさいことに各国によって呼名が違います。WCOの資料によればAEOに相当する制度を持っている国では現在、以下のように呼ばれています。

  • EU AEO
  • US Customs Trade Partnership Against Terrorism (C-TPAT)
  • Canada’s Partners in Protection
  • Sweden’s Stair-Sec
  • Jordan’s Golden List
  • Singapore’s Secure Trade Partnership
  • Malaysia’s Customs Golden Client
  • Japan’s AEO Programme
  • New Zealand’s Secure Exports Scheme (SES) and
  • China’s AEO Programme

EUや中国は素直にAEOですが、ヨルダンやマレーシアはパッと見てすぐにはAEOとはわかりませんね。今後、各国のAEOの詳細についても取り上げてみたいと思います。

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